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ちいさなちぃちゃん

ピアノが弾けて猫がいればそれで十分なのです。

やっちまったなぁ!

ピアノのレッスン生
可愛い まだ年中組の男の子。


お兄ちゃんもおばあちゃまもピアノを習っていて、生まれる前のお腹の中からピアノを聴いていた環境で生まれ育ったKくんはピアノが大好き♪

音感や記憶力がいいので
自分のミスタッチにすぐ気付くK君。

今までは、間違えると目を瞑って静かに首を振っていました。

うー、違う、違うんだよ、という風に。

中々そんな風にミスタッチを表現する子は
いないです。

はっ! としてみたり、
若しくは指摘されるまで気づかなかったり。


5歳にして、はぁぁぁぁ!間違えてしまったよ
全く情けないもんだ…。といった気持ちになり
それを大人の前でジェスチャーを付けて表現する時点で私はかなり期待大。

あぁぁぁぁ…と静かにうな垂れる表現が
続いていたK君だったのだけれど

今日のレッスン。
単純な音型の繰り返しなのだけれど、
何故か最後の一音だけが間違えてしまい、
そのミスタッチに
「やっちまったなぁ‼︎」と言ったK君。
もう、おかしくて 笑っちゃいました!

ホント、やっちゃったね!っていう間違いだからなんです。

つい、っていう。あるある的な、仕方ない的な間違いなんです。
それをK君は分かってるからこそ、
こんな間違いを俺、「やっちまった!」だったんだと思います。それを即座に

「やっちまったなぁ‼︎」と言ったK君。

5歳にして分析出来てる。表現しちゃう。

素晴らしいです。


私がその教本をやっていた幼稚園児の頃は、
間違えようものなら先生に叩かれていました。隣でガーガー言われて、手をビシバシ叩かれてしまうので、叩かれまいと私の頭の中はただ、ただ音符との戦い。真っ白な脳内に音符だけが浮かんでいた状況は未だに覚えています。間違えると叩かれるので、発する言葉は
「ごめんなさい!」
のみ。

いやー、よく続いていたもんです。

なので、いまだに 誰か人前でミスタッチすると
「ごめんなさいっ。」ってつい言ってしまう時があります。

やっちまったなぁ!と言える先生だったら
私はどうなっていたのかなぁ?と思います。

まぁ、でもそんな時代だったんです。

学校の先生も忘れ物をすればげんこつしたり
廊下に立たせたり。
部活なんかでは体罰も当然だったし
親も厳しい親が沢山いたし、近所の年寄りは
そこら辺の子供たちを見て説教したりもしたし
叱られ慣れてもいたし、そんなもんだと
思っていたんです。
私の幼い頃のピアノの先生は、手を叩く位でしたが、周りの話を聞くと定規で叩くとか、
楽譜を破かれるとか、ピアノの椅子が飛んで来るって人もいました。
音大なんかになると、出だしの一音を聴いただけで2時間だんまりを決め込まれたり
帰ってしまったり、1フレーズを何時間もやらされたり年間1曲しかやらせて貰えない話なんかもありました。
そんな世界にどっぷり浸かってきた大人が
子供から

「やっちまったなぁ!」

なんて聞いちゃったら
もう、愉快で 痛快で たまりませんでした。

これからはそんな時代なんだと思います。

やっちゃったね!って言って、
それはね。 って教えてあげられる大人に
なれて良かったです。

これからも、ピアノを弾けるようになりたい。
間違えたら
「やっちまったなぁ!」って言って
愉快に練習に取り組める子供達がどんどん
増えてくれたらいいなぁと感じました。