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ちいさなちぃちゃん

ピアノが弾けて猫がいればそれで十分なのです。

弾きたいのは誰だ?

今晩は🌙

ちぃ八重飼い主です。

今夜はちょっと飼い主のつぶやきを。


先々週のこと。

ピアノの生徒募集の広告を見たという方から電話がありました。

話を聞くと、何軒か掛けてみたけれど
繋がらなかったり、募集していなかったりで
中々見つからなかったところ、広告を見たのだと言う。

年齢を聞くと3歳半。今までリトミックに通っていてピアノに興味があることと、母親が子供にピアノが弾けるようになって欲しいから。
との事。

3歳半といっても、子供によって発達知能はそれぞれなので、まぁ一応目安として「数が5つ位は数えられれば。」と伝えるとそれは出来ます。と言う。

じゃあ、まぁ大丈夫だと思いますよ。

ただ、広告を見ていただいた通り、うちの教室は最近よくある、楽しく遊んで学ぼうね♪的なノリではなくて、ピアノで楽しく遊べるようになる為に、「基礎をしっかり楽しいレッスン」が
土台になります。と、伝えるとごもっとも。といった様子。

体験レッスンに来てみたいということになり
来たのが先週の日曜日。

まさかの両親に抱っこされての登場。
(靴履いてこない。)

殆ど電話で説明はしてあったものの、その子を見ると正直、「ピアノを習う」というには
まだ赤ちゃん過ぎる感じ。

だったので、「先日、お遊びの教室ではないと
申しましたが、年齢的にピアノレッスンの導入の導入的な段階からだと思うので、まずは遊び感覚で、ゲームやカードなどを使ったりしながらピアノと仲良くなるといった感じから入っていくと思います。」と伝えるとお母さんは安心した様子。

そして、あらためて
何故習いたいと思ったのかという点が気になっていたので、尋ねると
今度はハッキリと
「私が、子供にはピアノが弾けるようになって欲しいからです。」と言い、

お子さん自身も弾きたがっているのですか?
と尋ねると

「実家のピアノで遊んでます。」

(そりゃ音が鳴るんだ遊ぶだろうよ。)

実家にピアノがお有りということは
お母様が習ってらっしゃった?

「はい。幼稚園から小学低学年まで。でも
厳しくて辞めてしまいました。
とても後悔しています。」

ほー。

「でも、実家のピアノは母が還暦を過ぎてから
弾きたいといって買った電子ピアノで、このコロナで辞めてしまい今は弾いていません。」

ふーん。


あー、だめなやつだ。これは。



「お母さんも一緒に習いませんか?お子さんより夢中になられて習われる方いらっしゃいますよ?」

と言うと、「私はもう頭がついていきませんから✋」と言う。



ふーん。


あー、だめだめ。


まぁ、とはいえ体験レッスンに来てくれたので
手型をなぞってみたり、シールを貼ったりした後、歌を歌おうか♪と、アンパンマンなどの歌を弾いて歌っても、お父さんに抱っこされてきょとんとしているだけで、ピアノに触れてみようかと椅子に座らせてみると、両手でバンバン叩くだけ。それをお父さんは興奮気味に「動画撮ってもいいですか!?」


ちーん。



よくこの状態で習わせようと思うな…。


「幼稚園生なんですよね?😊」と尋ねると

「はい、年少です。

まだオムツしてるんですけど😅」




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…💧



これ、分かりますかねぇ?


誰が1番ピアノを習うべきなのか。




正解は、3歳半の子ではなくて、この子のおばあちゃまです。


もっとも弾きたいのはおばあちゃま。
それできっと幼少期お母さんが習わされ、
厳しかったからと辞めたらしいけれど
本当にピアノが好きで弾きたかったら辞めずに続けたか、あらためて習い直すかするはずで、
私が「お母様も一緒に習いませんか?」と聞いたのはそこを確かめたかったのですが
NOだった。
しかし、息子に「弾かせたい。」

この、弾かせたいは
お母さんが、おばあちゃんの期待に応えられなかった己の後悔を息子に押しつけてるんですよね。

音楽が好きなこと、弾きたがる子というのは
いくつだろうと、私は分かります。
残念ながらこの子は今のところ曲や歌にのることもなく、音が出る面白い黒くて大きな物体だ!ばーん!✋その程度。

この子がきっかけで、おばあちゃまが
再び習い出すことになればいいけれど
おばあちゃま、お母さんの期待をこの子が背負ってどうなるのかの責任は負いたくないなー…
この子は望んでなくてもいかに興味を引き出すかに掛かってるなー…。

その前にオムツ外してきて欲しいなー。

おしっこ〜 が言えない子に

ピアノねぇ…。


両者に無理があるな。


そう思いながら体験レッスンは終わり


お母さんから空いてる曜日や時間帯を聞かれたのでお答えして、さぁどうするんだ?
と思ったけれど答えずそのまま帰ろうとしているので、

「では、お返事は1週間位の間にしていただけたらと思います。」


と、伝えると


「はい。又お電話してお話聞いてもよろしいですか?」と言うので

「はい😊」

バイバ〜イ✋またね〜と
その子に手を振り




1週間、電話無し。




電話連絡して来て、体験レッスンに夫婦揃って来て、
ピアノガンガンぶっ叩いて、はしゃいで動画撮りまくって
簡単なものではあるもの教材貰って
シールに塗り絵本にジュースをお土産に貰って
帰って


やるかやらないかの連絡無いんだ。



すごい。



さすがだ。



こちらの「普通」とはかけ離れた親御さんだったので、普通断るにせよ嘘でもましな連絡して来ると思ったのだけれど、連絡すらない。
それは当然のことだったのかも知れないです。



はっきり言って今の今まで、

「親が子供に弾かせたいから」という理由で
子供の手を引いて来た親御さんは1人も居なくて
みんな、その子が弾けるようになりたい
習いたいというから連れてきた。という方だし
全員その日のうちにお返事いただき、断られたことはありません。

私自身、「その子の弾きたい」を応援したくて
手助けをしているのであって

親の弾かせたい願望に寄り添う気持ちは持ち合わせて無いんですよね。

というか、やりたい奴がやれよ!!

コホン。失礼。

習いたい人がいらして?


親の機嫌取りでやらされても何の得にもならないし、なんなら不幸にしかならんのでは?
と思ってるし、現に生きづらくなった人を見てきているのでやりたくないことはするな派の
私とは最初から合わなかったということです。



戦後の暮らしの中で憧れていたけれどピアノなんて習えなかった

そんな人は沢山います。

習いたかったけれど貧乏で親に言えなかった

そんな人もいます。


その思いがまだ解凍されていないのなら
いくつでもいいからやれるチャンスが来たら
やってみて溶かして欲しい。



親の期待って罪なものですよ。


私もこれからは「親が弾かせたい」という
理由で来られた方はちゃんとその言葉を聞いた
らその場できちんと断ろうと思いました。



でもさ
オムツ外れてなくて
母親がピアノ弾かせたいって理由で来た
3歳の子供を嬉々として受け入れる先生って
いるのかなぁ??

この子に靴を履かせないで抱っこで連れてきた

そのことが全てを物語っている気がしました…。

〜ママの靴で はやく走れなかった〜

そんな歌詞の歌があるけれど

親の靴どころか、何も履かせないで
子供の足で歩かせないで連れてきちゃうってところが、ね。


前に、体験レッスンに来て帰る時、履いた靴を脱いでもう一度教室に上がって弾こうとしたり、その後も車から降りてピアノを弾こうとした女の子の方が意志を感じたし、またおいで!!
ってめちゃくちゃ思いました。
その子はもちろんピアノが大好きです。
(今も中々帰ろうとしない😅)


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親が好きなことして機嫌良ければ
子供って余計なことしなくて済むんだよね。


大人になればなるほど真面目に遊んだ方がいい。
子供の頃やりたかったこと、やってみた方がいい。
やれなかったことを親のせいにするのもよくない。
「今」出来るならば
親とか過去とかに縛られないで遊ぼう。

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真面目に遊んでます♪
新しい色鉛筆のカラーチャート作った🙌





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何かが羽ばたき出すはず。