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ちいさなちぃちゃん

ピアノが弾けて猫がいればそれで十分なのです。

奇跡の起こし方

今の自分の状況というのは、自分の思いや使った言葉がその通りに起きていると思っています。

また、これまでの行いが己に返ってきて
状況をつくっていたり。

いずれにしても、思い描いていることが現実になっているものだと、実感する様になりました。

2年前の春、父が心臓の大きな手術をするにあたり、私は一日中飲むコーヒーを断つことにし、それを願掛けにしました。

昔、マザーテレサの本に、マザーテレサの前に
息子の難病が治る様祈って欲しいと、両親が現れた時、マザーは「あなた方が毎日口にしている大好きなものを断ちなさい。」と伝え、両親がそれを実行すると息子の難病は治ったという話を読み覚えていました。

私の周りの人たちも、私がコーヒーを飲まないので、どうして?と聞かれました。
願掛けだと言うと、

「それがいいって言うよね。」

といった反応ばかりでした。


私が毎日好きで飲むコーヒーをやめることは
一つは父も好きなものを飲んだり食べたり出来ないのだから という思いと、願掛けでした。

その、願掛けが、何と繋がるのかは
分からない。私の欲望の一つを神に捧げる事で
力が生まれるのか?
分からない。でも、やらずにはいられませんでした。

父の大手術は無事に終わり、医者も驚く早さで回復をし、順調に元の生活を取り戻しました。
それは、父の努力とそれまでの体力と、家族や周囲の方々の力や祈りがあってのことだと思います。私の断ったコーヒーがどれだけのパワーを発揮したのかなんて全く不明。



ただ、こんな話があります。


江戸時代に観相家の水野南北という方がいて
水野南北は幼少期から不遇な環境で育ち
数々の悪いことに手を染めてしまいます。

若くして盗みで牢屋に入った南北は
そこで罪人とそうでない人とでは人相が違う事に気づきます。

観相学に興味を持った南北は牢屋から出た後、自分の人相を観てもらいます。すると
そこで言われたのは
「死相が出ている。」
「余命は一年。」

ショックを受けた南北は慈雲山鉄眼寺という禅寺に入門を願い訪れました。
しかし、そこで住職は人相の悪い水野南北を見て追い返したくなり、
「1年間麦と白豆だけの食事を続けることができたなら、入門を許そう」
という無理な条件を言い渡して、帰しました。

助かりたい一心の南北は、この条件を忠実に実行に移します。港湾労働者として従事しながら、1年間、麦と大豆だけの食事を実践しました。
1年が経過し、約束通りのことを実行した南北は、禅寺の住職のところへ行く途中に、再び例の人相見を訪ねます。すると、南北の顔を見ると、「あれほどの剣難の相が消えている。貴方は人の命を救うような、何か大きな功徳を積んだに違いない」と言い驚きました。南北が、食事を変えて1年間貫き通したことを話したところ、それが陰徳を積んだことになって、彼の凶相を変えてしまった、というのです。
これで禅寺に行く必要のなくなった南北は、自分も観相家の道を志そうと決意し、諸国遍歴の旅に出ます。

その後、南北は 髪床屋の弟子となり3年間髪結いをしながら人間の人相を研究したり
銭湯で風呂屋の下働きして働き3年間人間の全身の相について研究をしたり
焼場の人足となって3年間死人の骨格や体格を研究をしました。
そして、運の悪い人は、胃腸の色ツヤが悪く、その中にある残存物が汚いことを発見したといいます。
つまり、運の悪い人は、偏食であり、胃腸を傷つけていたのです。
そうやって南北は、人間の顔と体の相だけでなく、食と人の運命との関連性などを徹底的に調べました。さらに、南北は後年、食に関する神秘な体験をします。

50歳の頃観相が当たらなくなることを悩み、伊勢にて、21日間の断食や水垢離の修行を行いました。すると修行中、伊勢神宮の外宮で豊受大神が現れて
「命こそが運なり。食こそが命なり。すなわち食こそが運なり。」という神託を受けます。
悟りを得た南北は、「食がその人の運命を決める」ことを世に伝えるために『相法極意修身録』という本を書き残しました。
その中には「飲食が持ち前より少ない人は、たとえ人相が悪くても吉であり、相応の幸せを得ることができ、長生きし、晩年幸福である。」

「飲食が分限より多い人は、たとえ人相が良くても、何事も順調にいかず、手おくればかりで生涯気苦労が絶えず、晩年不仕合わせである。」

「美食をつつしまなければ、家を没落させ、出世も成功もおぼつかない。まして貧乏人で美食する者は、働いても働いても楽にならず、一生苦労する。」

「たとえ貧乏で苦労の多い人相でも、自分自身で、貧乏人らしく粗末な物を食べ、これを厳重に守り抜くときは、自然に貧しさから抜け出して相応の財産ができる。これを自福自得という。」

「自分が後々、立身出世しようと思うならば、まず第一に食を減らして厳重に定めること。これができる人は必ず立身出世をし、できない人は生涯見込みがない。」

「人間一生の吉凶はみな只その人の飲食による。恐るべきは飲食である。つつしむべきは飲食である。」

など、この様なことが書かれていました。

余命一年と言われた南北は食を慎み身を律し
78歳まで生きました。



ふぅ。長かったですね。


で、何が言いたいのかです。


今世間を多目的な利用法⁈で騒がせているお方
です。

すぐに、水野南北のことが頭に浮かびました。

美食を慎まないととは
この事か!?と。


着地点ここかよ!と思った方
ごめんなさい。


もし水野南北の伝えようとしていることが事実だとしたらもう、まさに当たっていますよね。

当たるとか外れるだとかではなく
きっと食を慎しむということは
命を過剰に取らず徳を積むということなんだと思います。

彼は年に500回以上外食をしていたそうですが
それが仕事でもあったのでしょうから責める気持ちにはなれませんが、結果として今の事態があり…きっと外での美食はしばらく出来なくなりましたよね。
さぁ、奇跡は起こるのかな?

冒頭に、
今の自分の状況というのは、自分の思いや使った言葉がその通りに起きていると思っています。
と、書きましたが
思い、言葉、そして「食」が今の自分を作っているようです。


最後まで読んで下さりありがとうございました。