八重ちゃんを保護し助けてくださったIさんは
近所の餌やり(だけ)じぃさんの餌にありつけなかった猫達に餌をあげたり、手術・保護・里親探しや立派な外猫さん用ハウスを作ったりして下さっています。
そんなIさんのお宅にはもう猫達が定員オーバー
という事情もあり、八重ちゃんとマスクちゃんという同じ白黒猫ちゃんが譲渡会に参戦することになりました。
譲渡会の3日前。
私はピアノを教えに隣の市まで仕事をしに行った帰り道のことでした。
車を走らせながら、どこのスーパーに寄ろうか
考えていました。
その時、その頃あまり寄っていなかった
スーパーに何故かその日寄りました。
買い物を終えてカートを押しながら出口に向かい歩いていた時
家族を待ってる猫たち
と書かれた譲渡会のお知らせのチラシに足が止まりました。
「あらららーみんな可愛い。」
よくみると、ちぃちゃんと動物対話してくださったペットサロンで譲渡会をやるとのこと。
譲渡会に行かなくとも、この猫ちゃん達を
家でゆっくり見たいなぁと思ってそこから1枚チラシをいただいて帰宅しました。
帰宅して娘達に見せると
「みんな可愛いねぇ」
「すぐにみんな決まるね」
など言いながら見ていました。
私はこの頃、長女が一人暮らしをするので
「欠員分、猫で補充しようと思っている」
などと言いながら、よく里親募集サイトを見たりしていました。
この時も話をしていたのですが、しっかり者の
二女に「ちぃちゃんが可哀想でしょ。」と
諭されていました。
というのは、動物対話士さんから、ちぃちゃんは、前の家の猫と折り合いが悪く嫌になって家出しているのだから、多頭飼いは無理。
例えどんなに小さな猫が来たとしても厳しい。
もの凄いおばあちゃんにでもなったらわからないけど。
と言われていたからです。
幾度となく、猫を助けたり
家で飼おうかと考えたことがありましたが
家族にして来なかったにはそのことがとても大きかったです。
ただ、なぜかこの時は
譲渡会に行きたいなと思いました。
娘達も飼えない事は分かっているはずでしたが
「日曜日行ってみるけど、行く?」と聞くと
珍しく2人とも
「行く。」と言ったのでした。
人生の中で、「なぜだかわからないけど」
見えない力に突き動かされて
いつもは通らない道を通ったら誰かと会ったとか、何かが起こったなんてことがありますよね。
八重ちゃんと出会ったことも
そんな力によって引き寄せられた様に思います。
その時手にした1枚のチラシ
茶トラや茶白好きな長女なので
可愛いねぇ!と茶白ちゃんを見ながら盛り上がりつつ、
「ママはこの子も可愛いぃ」とウィンちゃんと書かれた子を指差すと
「あー、ママってこういう子好きだよねー」
と言われました。
家族を待っている猫たちの写真を見ながら
あーでもない
こーでもない
言いながらその夜は更けていきました。
八重ちゃんが家に来る前の話⑤に続きます🐾