ちぃちゃんは、とても寂しがり屋で、
特に私がいないと留守番中に鳴いて玄関をうろうろしたり、何処かへ泊まりでいないと玄関近くの部屋から動かなかったり、吐いてしまったりする程、不安になってしまうのだけれど、私は仕事や買い物で出かけるだけで必ず帰ってくるのだから安心して欲しいと、伝えて欲しいのですが。
と、お願いすると、
｢まず、ちぃちゃんは生まれてから今まで、日本語を聞いて過ごしています。私達が、数年間英語の環境に24時間居ると想像してみて下さい。英語が書けなくても何を言っているのかは分かると思います。ちぃちゃんも同じ状況に居るのだと思ってください。『大丈夫よ、仕事だからすぐ帰ってくるわよ』ではなくて、仕事は早く帰ってきませんから、時間感覚をキチンと伝えて上げてください。｣
との、お答えでした。
そうかぁ。ある程度の言葉が、
或いは言葉から感じ取れる感覚が
あるとするならば、具体的に伝えてあげることで、そこからちぃちゃんの理解や感受があるのか。うん。
｢で。これは、ちぃちゃんの言葉ではなく、伝わる感覚、いわゆる猫を霊視するということになるんですが、
前世の繋がりが…強いです。
なんでか分からないけど、安心する。
やっっ と見つけた。でも、それが何でなのかが分からない。
ちぃちゃんとしては。
それは、魂に刻まれているものが記憶として表に出てきているのですが。」
！？
｢それは私と？ですか？｣
｢はい。ママとちぃちゃんとの前世での繋がりです。｣
かなりさらっと、動物対話士さんは話され
私も、はい。はい。冷静に聞いちゃったけど、
まさかの展開にさすがの私も動揺しだしました。
｢ちぃちゃんからすれば過去世、ママからすれば前世。
なので、もう、離れたくない！
っていう。
やっと見つけたのに。
なので、やっと会えたのに、会えなくなってしまった昔をこの辺が覚えてるんですよね。｣
と、胸の辺りに手をやりながら
視える私達の繋がりを、ちぃちゃんの不安の原因を教えてくれました。
拭いきれなかった、ちぃちゃんの元飼い主さんへの後ろめたさの様なもの。
もしかしたら、元の家を恋しく思っているんではないか？といった疑問、私の中の混濁した感情の中に、2人の前世の繋がりという
大きな玉がどん！と落とされて、やっと
感情の重心になった。
前世。か。
ちぃちゃん、私達はむかし むかしに
きっと約束したんだろうね。
いつか必ずまた 会おうね
約束だよ と。
その約束は 言霊となって
魂に刻まれて
時空を超えて 出会えたんだね。
魂の声に突き動かされて
｢そうだ。行かなくちゃ｣
って 会いに来てくれたんだね。
ちぃちゃんの その 意志の強さがね
大好きなんだよ。
