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ちいさなちぃちゃん

ピアノが弾けて猫がいればそれで十分なのです。

ちぃちゃんとの出会い⑤覚悟

動物病院へ電話をし、経緯を伝えると今日診てくれるということだったので、いざ病院へ。

とても動物思いの優しい先生は
キャリーケースの扉を開けて、ちぃちゃんが
自分から出て来るまでじっと待ってくれました。

一通りの処置と検査をしてもらい
告げられた体重は2.1キロ。

なんて軽い…。

「年齢は1歳…うーん、1歳半、2歳…
うん、2歳だね。」

えっ?

確かに顔つきは幼くないのだけれど
どう見ても体の大きさが1歳には満たないのに?
先生は最終的に歯を見て判断した様でした。

そして、栄養失調と皮膚病。
お腹を長い時間触診して、うーん、うーん?と
ハテナ顔の先生。
どうやら、お腹に膨らみを感じるというのです。それが何かの腫れなのか、赤ちゃんなのか。
ちぃちゃんの片耳には欠損があって
私も最初に見た時それは桜カットなのかな
と思っていたのですが、先生も桜カットの様でもあるけれど、カットしたのならもうちょっとシャープに切れているはずなんだよね…
と、言いながらちぃちゃんのお腹の毛をかき分け避妊手術の術痕を探していましたが、判断はつかないままとりあえずお腹は様子見で、又来院しながら判断していくことになりました。

↑さくら耳???

そして、話はこのコはどんな経緯を辿って来たコなのか、私が引き取ってしまって良いのか?という話になりました。

まず、先生は体型と爪、汚れ方を見て
「1ヶ月半、2ヶ月位外生活をしていたんじゃないかなぁ」と仰りました。
爪を見て判断した理由は、後ろ足の爪がキチンと切られていたのです。その伸び具合を見ていました。
「うん、飼われていたねぇ、」

そう、聞いた時
じゃあ、探してるじゃん!飼い主さんは!
ダメじゃん、私が一緒に暮らしちゃ!
探してあげなくちゃと思いました。
愛する家族の猫ちゃんがこんなヨロヨロ
ガリガリになっても生きていると知ったら涙して再会したいと待ち望んでる飼い主の元へと
先生へ話すと、「でもね」と…。
キチンと飼われている猫ちゃんが居なくなったら、飼い主は動物病院へ訪ねに来るものでしょう?そして、動物病院同士、今どんな犬猫ちゃん達が行方不明になっているかの情報が回って来て皆シェアされてるのだけれど、
このコはされていないよと。

… 。このコは探されてない。
このコは探して貰えてない。
このコを探してない?
そんな事があるの?

「門扉から、鳴いて挨拶して◯◯さんの膝に飛び乗ったんだよね、
選ばれたんだよ◯◯さんが。
そういうのあるからね。猫ちゃんの方が選ぶこと。
このコにとっての幸せはあなたと暮らす事だと思うな。
あなたは、覚悟が出来てるものね。」

覚悟。

このコを救う気持ちに揺るぎはない。
又 寒空の下に返すつもりも全くない。
お腹いっぱい、あったかなブランケットとお日様の元で過ごさせるよ。

でも、でも、でも。
このコは?元のお家に帰りたくないの?
本当に飼い主は探してないの?

インターネットや、病院同士の情報上は探されていないので他には、警察と動物愛護センターにこのコが行方不明になって探されているかを確かめる方法がある事を教わり
「このコとの生活を楽しんで。娘さん達にとっても又このコと過ごすことはとてもいいことだから。あと、悪口は絶対にダメね。話してることの8割は分かってるからね。
沢山話しかけてあげて。とにかく楽しんで。」
そんな言葉を頂いて

子猫だとばかり思って子猫用のカリカリをあげていたので成猫のゴハンや新しいトイレやベッドを買って、ちぃちゃんと帰宅したのでした。

もう、

こんな足には2度とさせないよ。