昨日、我が家に現れいきなり私の膝に飛び乗り
甘えてきた小さなお客様は、我が家に1泊した模様。
朝目が覚めて、玄関先に行くといなかったお客様はどうやら朝のお散歩をして帰ってこられ、
朝食中。
そうか、そうか。戻ってこられましたか。
このままお客様として泊まられるのも結構ですが、外は寒いし…
ひとつ、ここは
これから我が家で暮らすというのはいかがでしょう?
そうね。そうするわ。
と、言ったかどうかは
分からないけれど
痩せてます。
うちによく訪れる外猫さんや、近所の外猫さん達と比べても、痩せてます。
手足も汚れてます。
毎日、ゴハンにありつけてるとは思えないし
上手に毛繕いする体力もあまり無さそうです。
よし。病院へ行きましょう。
キャリーケースを取りに行き
再び外へ出ると、又姿が見えません。
どこだー?とウロウロ探してみると
お隣の病院の入り口近くで患者さんに
ニャーニャー 何やらお話中。
「わぁ!猫ちゃんだぁ!」と、小さな女の子が
近づいて触れようとしたら、お母さんが
「ダメッ!汚いから触らないでっ!」
…。まぁ、そう言いたくもなる風貌だものね…。
「ねぇ、戻らない?」
話しかけてみたけれど、病院の入り口の数段ある階段は良く日が当たっていて暖かく、人も通って寂しくないし、今はここにいたいの。
そんな風に言っている様でした。
このお隣さんの病院は、元を辿ると動物病院だった時代があり、家族全員が猫好きさんです。
お医者様だからお金持ちですしね。
このコがもし、お隣さんに居着いたら保護して一緒に暮らしてくれることは確実です。
しかも、我が家よりいい暮らしが出来るかもしれないし。うん、それはそれでいいよ。
どの家を選ぶかはこのコなんだ。
私は、仕方なしこのコに背を向け病院の駐車場を出て我が家へ向かいました。
すると、です。
病院の敷地を出た私の後ろを付いて来るではないの!
そのまま、私の後ろをトコトコ歩いて
再び我が家に。
とても、とても嬉しかったと同時に
このコから受け取っていた覚悟を一瞬でも
揺らぎあるものだと思った自分を恥ずかしく感じながら動物病院へ向かったのでした。