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ちいさなちぃちゃん

ピアノが弾けて猫がいればそれで十分なのです。

選曲の大切さ

今年はコロナの影響でどこの教室も発表会は中止なのですが、
同じ学年の生徒だけの少人数ずつの
弾き合い会を年末に予定しています。

学年が低ければ低い程数ヶ月でレベルがうんと
上がるので、選曲と曲を渡すタイミングがとても難しいです。

曲は、今のレベルよりちょっと背伸びして
頑張って練習しないと仕上がらない位のものを
渡す様にしているのですが、最近メキメキ上達している子はもう通して弾けるようになってしまいました。子供って凄い。
もうちょっとレベルの高いものでも良かったかな?とも思いましたが、時間をかけて
表現のレベルなど演奏の質を上げて仕上げていきたいと思います。

私は、生徒達に曲を渡す時、数曲あげて
選ばせる時もあるのですが、ここ最近感じるのが、男の子達の選曲がいつも意外なもので
あっぶなー。この系統も入れといてよかったー
と、思うくらい、意外なものを選ぶのですが
私の教え子の男の子達ってみんな…


とぉぉっても、ロマンチックです。


嘘でしょ?笑笑

って笑いを堪えたくなるほど(失礼な講師)

甘く切なく儚く美しい曲ばかり。



私的には、


「若さが足んねーな!」

と、言いたくなっちゃう。



今からそんなに甘美な曲ばっか弾いてたら
じぃさんになったら何弾くんだよ?!
とは、言わないけれど
内心、思ってます (^^;;



私達の時代はよく、そういった曲を弾きたがると、「これは大人の弾く曲よ」とか
「まだ弾きこなせないわよ」とか
「勝手に趣味で弾いてなさい」
なんて言われて却下されたものでした。


若いうちに身につけておいた方がいい曲というのはありますが、大人っぽい曲を幼い頃や
思春期の頃惹きつけられで弾きたくなる気持ちも分からなくもないので、私は弾かせます。
だって弾きたいんでしょ?
弾いてみなよ。単純です。


ただし、レベルだけはきちんと合わせたものの中からです。

いくら弾きたい曲でもレベルが追いついていないものに対してはキッパリ、それはまだ先であることを伝えます。その曲を弾けるだけの技術が身につくまで憧れの曲、目標の曲としておくように伝えます。必ずそのレベルに行き着くんだ!というモチベーションが日々の練習に生きてきます。

たまに、レベルが追いついていないのに何年かかるか分からないような難曲を渡してしまう講師がいるけれど、私は急がば回れで技術がレベルに追いついていないのに1小節ずつ身につけていかせるようなレッスンは嫌です。その間に沢山の練習曲やレベルに合った曲をこなしてレベルアップを図った方が断然早いと思っています。

ピアノに限らず、自分が出来るものは
みんなも当然出来ると思って挑戦させてしまう
ことがあるけれど、一人一人能力も、習得するスピードも違うので、誰しも弾けて当たり前とは思わず、今の生徒のレベルがちょっと上がるような曲を選曲する様に心がけています。

なので、私の生徒達は練習曲以外の曲の数はかなり沢山弾けるようにさせていると思います。


ピアノ学習者は受験時第一希望校に受かりやすいと聞いたことがありますが、
常に課題があって、必ず合格して
次の曲へいっているという経験の積み重ねが
希望校合格へ結びついているんじゃないかな?と思ったりします。

私の教え子達も言われてみればみんな
第一希望に合格してるかも♪


そういった意味でも、無謀な曲を与えたりせず
生徒一人一人の今の課題に合った曲を選曲する大切さを感じます。


今年は学校行事も沢山中止になり
準備のワクワクや本番のドキドキを味わえないでいる生徒達。
少しでも本番に向けての努力や人前で弾くことの緊張感などを経験していい思い出にしてもらえたらな。と思っています♪


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